現代社会には不可欠な介護士の仕事内容とは?

現代社会には不可欠な介護士の仕事内容とは?

少子高齢化社会といわれている現代において、欠かすことのできない重要な仕事の一つが「介護士」です。老老介護という言葉が生まれるほど高齢者の介護を取り巻く環境は厳しく、人材の確保も困難となっています。介護士の存在はまさに希望といっても過言ではないでしょう。そんな介護士の詳しい仕事内容について、具体的な仕事内容ややりがいなどをご紹介いたします。

介護士とは

介護士というのは、正式名称を「介護福祉士」といい、国家資格になります。名称独占資格でもありますので、介護福祉士の国家資格を有していない人のことを介護福祉士と呼ぶことは法令によって禁止されている資格の一つです。

ヘルパーや社会福祉士、ケアマネージャーのように同じように介護の現場で働く職種がありますので、どれも同じだと思われているかもしれませんが、実際には役割や資格の有無などが異なるのです。例えばヘルパーの場合には、介護福祉士とは違い、資格を必要としていませんので、誰でもなることが可能です。主な介護業務においてはほぼ同じではありますものの、ヘルパーは介護者への介護の指導はすることができないなどの違いがあります。

社会福祉士との違いに関しては、どちらも国家資格を有している必要があるという点は共通しています。しかし介護の対象者が異なるのです。介護福祉士は食事や排泄について補助などの介護が必要な高齢者などを対象としていますが、社会福祉士は高齢者だけにとどまらず、障害者や子供、低所得者などが対象になり、明確な違いがあります。

具体的な仕事内容

介護士の仕事は、大きく分けて以下の4つが挙げられます。介護を受ける方はもちろん人それぞれに個性や特徴、違いというものがあります。そうした違いをしっかりと認識したうえで、適切な介護が求められるのです。さまざまな事情を抱えていらっしゃるケースも少なくありませんので、介護のなかで見聞きした介護対象者やそのご家族の秘密に関しては、決して口外してはいけません。

身体介護

身体介護は最も基本となる仕事です。食事をしたりトイレで用を足したりといった、生きるうえで欠かすことのできない身の回りのお世話をすることです。またお散歩や室内の移動などに関しても、転倒して怪我をしてしまうのを防ぐためにサポートします。

生活援助

社会で生活するうえで、必要とされる炊事洗濯などの家事作業を始め、部屋の掃除やお買い物などを一人では完結することができない状況の方にサポートを行います。

介護に関する相談やサポート

国家資格を持つ介護のプロフェッショナルとして、介護を受ける対象やそのご家族の方とのコミュニケーションにより、お悩みなどあれば気軽に相談を受け付けています。相談内容によってはそのままサポートを始めることになります。

社会的な活動支援

これは介護を受ける本人やそのご家族ならびにお住まいの周辺に住む方との対人関係が円滑になるようにサポートする支援です。なかにはご近所の方からの協力が求められるケースもあります。一日のスケジュールは、食事や排泄、入浴などの補助を中心に行っています。合間にレクリエーションの時間などもありますが、生活リズムを崩さないよう、基本的には定められたスケジュールに沿って行います。

介護の現場以外にも仕事がある

介護士になった方の働く場所は老人ホームや介護施設ばかりではありません。もちろん実際に介護をするということも大切なことですが、国家資格ですので介護に関わる人材を育てるための活動というのも重要となります。

例えば「介護福祉士養成校教員」のように、介護福祉士を育てるための専門学校の教員として未来の介護士を指導するという仕事があります。この場合、介護をするというよりは指導者としての側面が強いといえるでしょう。同じように、福祉関係の高校で教員として働くという道もあります。いずれの場合にも、基本的には介護福祉士の資格を持っていることが最低限の条件です。さらに5年以上の実務経験が必須となるケースが多いです。テキストに書かれていることだけでなく、実際の現場でのノウハウや経験を持っているかどうかというのが、介護においては大きな意味を持ちます。

介護の仕事は肉体労働ともいえますので、現場での介護業務を続けていくなかで体力的に難しいと感じる日がやって来るかもしれません。そんなときには指導者としての道を選択することよって、これまで介護の現場で吸収したすべての生きた知識やノウハウなどを次の世代に託す方向へとシフトすることが可能です。このようなキャリアプランを描けることは大きなメリットといえるのではないでしょうか。

介護士のやりがい

介護を受ける対象者は、先天的または後天的な問題、あるいは老化現象によって自分一人で生活していくことが困難な方々です。そうした方々が快適に生活を続けていくことができるのも介護福祉士の存在があるからです。また、気持ちが落ちこんでいる介護対象者が徐々に元気を取り戻し、最終的には自立できるようになるために見守るなかで、感謝の言葉をもらうこともあります。介護の仕事は確実に誰かの役に立つものですので、人の役に立ちたいという方にはまさにぴったりなお仕事といえるでしょう。

まとめ

介護の仕事はその過酷さばかりが注目されてしまいがちですが、介護福祉士としての仕事内容に関しては現場で行うものだけでなく、指導者として未来の介護福祉士をサポートするという可能性もあるのです。

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